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連休中は家で映画三昧です。
前回4/28の「許されざる者」に続く3回目のブログになります。

2016年公開のウエスタン実録伝記作品で、上映時間157分の大作です。
同年のアカデミー賞では、レオナルド・ディカブリオが念願の主演男優賞、監督賞は2年連続でイニャリトゥに輝き、撮影賞は凄腕ルベッキに渡る。
この大作を紹介するのに、余計な説明など邪魔臭い。
予告編と画像の一部を見ると、自分なりの理解が広がります。
息子が殺されリベンジを果たすべく、大自然の猛威に立ち向かう300キロの過酷な道のりを突き進む。混沌として先が読めない。
公開時、映画評論家5人が挙って☆5個の満点を挙げた雑誌もあります。私などは、封切り1週間に2度も木戸銭を払った。

時代背景だけの講釈を。
レヴェナントで描かれた物語は1823年の出来事です。アメリカ独立宣言が行われた1776年から47年後。イギリス、フランスの植民地として開発が始まった北米です。
先住民族であるアメリカ・インディアンから見ると迫害の歴史です。
数年にわたってインディアン部族を虐殺し、その後もアメリカ大陸に入植した白人から見ればインディアンは基本的に邪魔者です。排除と利用を繰り返します。
映画の冒頭、罠猟隊が獲物をさばいて毛皮をまとめていました。この毛皮は、ビーバーの毛皮です。16世紀以降、ヨーロッパで帽子の材料として使われました。ビーバー・ハットと呼ばれていた帽子です。乱獲によってビーバーの数が激減し、インディアンとの闘争が激しくなります。

［画像①］
題名「レヴェナント」は造語ではありません。“revenat”の単語です。幽霊、亡霊、長い不在から戻ってきた人を指します。副題の（よみがえりしもの）「蘇えりし者」とは同意語です。

［画像②③］
映画シーンの先住民は、俳優を一人も使ってません。冒頭から残酷な戦闘シーンが始まります。ホームシアターであれば、サランド音響が最も利く場面。

［画像④］
一人息子を失った父、ディカプリオの壮絶な人間像が盛り上がりをみせ、鑑賞後にふらつく程になります。

［画像⑤］
アメリカ西部の原野、狩猟の最中に熊の襲撃を受けて瀕死の重傷を負う。同行していた仲間（トム・ハーディ）に置き去りにされてしまう。

［画像⑥］
復讐劇に違いはないが、すべてのシーンの背景に、うなってしまうほどの荘厳な映像が張り付いています。「死など怖れない」の、行く末は？


※予告編　↓　　↓

　https://eiga-watch.com/the-revenant/