tinc さんの日記
2020
4月
29
(水)
12:27
本文
日付が今日に変わって間もなく、ある知人から「俺らも女子会やろうぜ」というLINEのメッセージが届いた。彼も私も男性であるので構想の最初期で破綻していることになる。
彼は日頃から私と比してさえ言葉の誤用が多い。「たぶん絶対」という表現を口癖のように使い、これは「推測の域を出ないが半ば確信を持っている」ことを彼なりに表している。「骨折を気合で治した」話など、言葉の範囲を逸脱して現実の把握に失敗している事態も散見される。
また彼はパチンコやスロットに私を誘うことが多々あった。私は彼の同行の有無に関係なく一度もパチンコやスロットをしたことが無い。毎回断るのだが毎回「じゃあ競馬は」と続いていた。しかし私が「いや、公園でフリスビーをしよう」とか「美術館へ行こう」という一見してかけ離れた代替案を出しても二つ返事でついてきていたので、こだわりも何も無いのだと思う。
彼は私がただ黙ってコーヒーを飲んでいると「何かいいことあったのかよ」と肘で小突いてくるし、たまに紅茶を飲んでいると「元気出せって」と慰めてくる。彼なりに気を遣ってくれているのかもしれないが、それらが的を射ていたことは一度も無い。
私はあまり話の通じない彼のことを苦手としていると同時に、私と同じくあまり何かに秀でていなくて他人の思惑に鈍感な彼を好ましく思っている。彼の方も彼の興味を引かない話をする私を苦手と感じているかもしれないし、お互い様である。
自分と違う人と接するのが私の楽しみの一つであるが、似たもの同士仲良くやっているのもまた楽しいものだ。
彼は日頃から私と比してさえ言葉の誤用が多い。「たぶん絶対」という表現を口癖のように使い、これは「推測の域を出ないが半ば確信を持っている」ことを彼なりに表している。「骨折を気合で治した」話など、言葉の範囲を逸脱して現実の把握に失敗している事態も散見される。
また彼はパチンコやスロットに私を誘うことが多々あった。私は彼の同行の有無に関係なく一度もパチンコやスロットをしたことが無い。毎回断るのだが毎回「じゃあ競馬は」と続いていた。しかし私が「いや、公園でフリスビーをしよう」とか「美術館へ行こう」という一見してかけ離れた代替案を出しても二つ返事でついてきていたので、こだわりも何も無いのだと思う。
彼は私がただ黙ってコーヒーを飲んでいると「何かいいことあったのかよ」と肘で小突いてくるし、たまに紅茶を飲んでいると「元気出せって」と慰めてくる。彼なりに気を遣ってくれているのかもしれないが、それらが的を射ていたことは一度も無い。
私はあまり話の通じない彼のことを苦手としていると同時に、私と同じくあまり何かに秀でていなくて他人の思惑に鈍感な彼を好ましく思っている。彼の方も彼の興味を引かない話をする私を苦手と感じているかもしれないし、お互い様である。
自分と違う人と接するのが私の楽しみの一つであるが、似たもの同士仲良くやっているのもまた楽しいものだ。
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