tinc さんの日記
2020
4月
27
(月)
17:18
本文
私は昔のB級映画に見られることのあった、誤った日本観が可笑しくて好きである。侍や忍者が超人的な存在みたいに描写されていたり、悪事をはたらく日本人の手下として高層ビル街を跋扈したりしているのを見ると笑いを堪えられない。この点では『リトルトウキョー殺人課』という映画が秀逸なのでご興味のある方は是非ご覧頂きたい。
また、ふた昔くらい前の技術が未成熟であったころのCGも好きである。これは粗さが迫力になっていて現代の洗練された映像よりも優れた表現になっている場合(『マックス・ヘッドルーム』や非リメイクの『バーチャル・ウォーズ』等)があり、それはそれで好きだが可笑しく思えるという意味ではゲイリー・ムーアのミュージックビデオ『アウト・イン・ザ・フィールズ』が圧巻である。当時のミュージックビデオでは標準的だったストーリー性の薄さも相まってか、音楽が頭に入ってこないくらい混沌とした映像が楽しめる。
私は元来はよく笑う方の人物だと思う。しかし人が理不尽に怒っていると笑ってしまう悪癖のせいで酷い目に遭ったことが過去に何度も何度もあったりして、だいたいは何となく神妙そうな顔をして過ごそうとしている。顔が疲れるので嫌なのだがある程度は仕方ない。
映画も音楽も近年は必要に迫られての部分もあるが、傑作も駄作もみな洗練されていて可笑しいものが少なくなったように感じる。疑似科学に見られるような奇妙な論理は昔から裏切らずに可笑しみを見せてくれているものの、時代や世相を直截に反映するものが少ないこともあってか頭を空にしては楽しめないことが多い。文化が成熟して良いものになってきたということかもしれないが、反面貧しさの表れであるようにも思う。歪なものや至らないものを置いておく余地が無いというのは寂しいものである。
また、ふた昔くらい前の技術が未成熟であったころのCGも好きである。これは粗さが迫力になっていて現代の洗練された映像よりも優れた表現になっている場合(『マックス・ヘッドルーム』や非リメイクの『バーチャル・ウォーズ』等)があり、それはそれで好きだが可笑しく思えるという意味ではゲイリー・ムーアのミュージックビデオ『アウト・イン・ザ・フィールズ』が圧巻である。当時のミュージックビデオでは標準的だったストーリー性の薄さも相まってか、音楽が頭に入ってこないくらい混沌とした映像が楽しめる。
私は元来はよく笑う方の人物だと思う。しかし人が理不尽に怒っていると笑ってしまう悪癖のせいで酷い目に遭ったことが過去に何度も何度もあったりして、だいたいは何となく神妙そうな顔をして過ごそうとしている。顔が疲れるので嫌なのだがある程度は仕方ない。
映画も音楽も近年は必要に迫られての部分もあるが、傑作も駄作もみな洗練されていて可笑しいものが少なくなったように感じる。疑似科学に見られるような奇妙な論理は昔から裏切らずに可笑しみを見せてくれているものの、時代や世相を直截に反映するものが少ないこともあってか頭を空にしては楽しめないことが多い。文化が成熟して良いものになってきたということかもしれないが、反面貧しさの表れであるようにも思う。歪なものや至らないものを置いておく余地が無いというのは寂しいものである。
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