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tinc さんの日記
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tinc さんの日記

[2020-3] カテゴリー [未分類] 
 
2020
3月 22
(日)
01:12
公園で会った見知らぬ人
前の日記 カテゴリー  未分類
本文
完全に無職になったので、近所の公園によく出かけている。季節もよいのでたいへんに清々しい。公園を南北に分断するようにごく浅く細い川が流れており、そこを泳ぐ鴨などの姿を見ながらぼけーっとするのも楽しい。今日(日付が変わって昨日)の日中もそうしていた。すると見知らぬ女児が隣に座ってあれこれと話しかけてきた。5歳くらいなのか、言葉数が多く、幼稚園での出来事や家族のことなどを聞かせてくれた。私の座っていたすぐ背後の住宅に住んでいることや卒園した幼稚園の名前など、私が知らないほうがいいようなことまで聞かせてくれた。彼女はそのうちに川の近くの小石を拾い集めはじめ、選り分けるように一つ一つを見た後に、一個を私に渡した。私は彼女と同じことをして別の一個を彼女に渡した。彼女はその小石をポケットに入れて私に別れを告げ、自宅へ帰った。

私は知らない人から話しかけられることが多い。見るからに貧弱で危険のないように思われることが原因ではないかと自分では思っているが、今回のことは私にとっては危険である。冴えない中年の男が女児と一緒にいるところをひとが見たらどう思うかと考えると気が気ではなかった。一方で子どもさんの精神の発達を考慮するに無視するのも得策ではないように思われたので、相手が私への興味を失うのを待ちながら殆ど何も言わずに話を聞くだけの対応をしていたのだが、興味を失われるまでの時間が長かったため成功したとも言い難かった。周囲には他にも人がいた。なぜ私なのか、というよくある恨みの言葉も脳裏をよぎった。

件の女児が去ってしばらくの後、少し冷静になれた私は彼女のことについて想像を巡らした。警戒心の薄さは何らかの発達障害が原因かもしれないとか、ああいう言葉の多さはふだん親と話して満足する機会が不足しているのかもしれないとか、悪意ある誰かに自分から寄っていってしまわないだろうかとか、役に立たない心配がその想像の主なところであった。私には子どもがいたことがないし、子どもさん一般を好きなわけでもない。しかし子どもさんの人生にも辛いことは山ほどある。私は誰かが苦労をして不幸になるのは嫌である。嫌なことは嬉しいことよりも私の心を捕らえやすいようだ。

人との関係を総括するのは難しい、と改めて思った出来事であった。あの人はこういう人、この人はこう、と言うのは簡単だが、一人の人間について正確に表現するのは不可能だと思うし、今回のように知らぬもの同士たまたま接触したというかなり単純な形の関係であっても解釈や意味づけによっていくらでも複雑に深遠になり得る。それはたぶん人というものがそれだけ重要なものと見なされていて、なおかつよくわからないものだからではないかと思う。生きてゆく上で簡単なことなどそうそうない。私は無い知恵をそれなりに絞らねばならないだろう。
閲覧(1485)
カテゴリー
投稿者 スレッド
tinc
投稿日時: 2020/3/22 15:07  更新日時: 2020/3/22 15:07
プラチナ
登録日: 2019/8/24
居住地: 東京都
: 男性
投稿数: 1735
 RE: 公園で会った見知らぬ人
しきさま

コメントありがとうございます。
確かに狼狽しながら女児の隣にいる私は滑稽だったと思います。狼狽していると余計に怪しいので狼狽するまいとするのですが、それによって狼狽に拍車がかかるという悲劇というか喜劇でした。

しきさまも石を収集していらっしゃいましたか。
私は未だに綺麗な石や貝殻などを拾い集めてしまう癖を持っています。幼い時分にはよくあることなのでしょうかね。

聞いた話を忘れてもよいのだ、という発想が無かったので、はっとさせられました。私は常に何かを忘れながら生きているはずですし、覚えていることばかりが良いこととも言えないでしょう。

また新鮮な気づきを頂きました。
誠にありがとうございます。
しき
投稿日時: 2020/3/22 14:07  更新日時: 2020/3/22 14:07
プラチナ
登録日: 2019/6/22
居住地: 千葉県
: 女性
投稿数: 1607
 RE: 公園で会った見知らぬ人
tincさま

今の時代、自分の話を延々とする人は居ても、延々と続く他人の話を、聞き続けられる人は少ないです。
話を聞いてあげて、石を貰ったお返しもして、その子はさぞかし嬉しかった事でしょう。

人から見た自分は、と思うと気が気では無い…何だか可笑しかったのですが、そんな心配もしなければならないご時世ですものね。

私も子どもの頃は石を集めるのが好きでした。
互いに拾った石は、ただの石とは違う、宝物になるでしょう
話は聞いて忘れてあげるのが一番です。

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