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こんな冬らしい日は
冬が好きでウィンタースポーツをこよなく愛した友人を思い出す。
今週で亡くなって３年になる。

彼は10年ほど前に離婚関係のSNSで出会った、ひとまわり年上の男性で
たまたま近隣に住んでいたことから親しくなった。

彼は真剣に具体的に離婚を考えていた。
奥様との関係は悪くはないものの
止むに止まれぬ恋をしていたから。

奥様に愛はあるが圧倒的にbetterな人に出会ってしまった。やはり既婚の彼女も同じ気持ちだったらしい。

長くなるのではしょるが、紆余曲折の末、奥様には誠意を尽くした上で離婚して彼女と第二の人生を共にすることを選んだ。

リタイアして悠々自適の身だったので
新生活の場を大好きな雪景色を堪能できる地に求め、あとは彼女を呼び寄せるだけ、、、という段になって治療中の持病の急激な悪化で亡くなってしまった。

その５年ほど前のこと。
やはり既婚者でありながら恋に走り
配偶者と別れる選択をした女友達がいた。
彼女は某国の永住権を取り、一足先に行って
相手男性が仕事を処分したときに呼び寄せるつもりだったが
移住して半年目に相手男性が急逝してしまった。

お得意様と飲んでいて倒れてわずか３０分で亡くなったらしい。
憔悴して一時帰国したときに会ったのが最後。
またあちらへ戻るね、と言ったきり消息がわからなくなってしまった。あちらで買った家も引き払ってしまっていた。

彼の後を追いたいとそればかり言っていたので
胸がぞわぞわしたものだ。

私にとっては奇しくも
二人とも苦渋の決断の末、
配偶者に誠意を尽くして理解を得て離婚したのに相手と暮らすことが叶わなかったのだ。

今はシニアの恋がわりと軽く語られ、奨励さえされる傾向が感じられるけれど
私にはこの二人のことがあり
配偶者ともなんとかうまくやりたいけど
ときめく相手が欲しいんです～♬

みたいなノリが苦手である。

まぁね。それなりに器が大きくてどっちともうまくやりますよ！って方はご自由に、って思いますけど。
事実そういう人もいるけれど。
恋に本気じゃない人の姿は美しく思えない。

「ただヤりたいだけ」の気持ちに
ときめきだの癒しだの恋だのって
偽りのラベルを貼って差し出すのは潔くない。
もちろん「ただヤりたいだけ」っていうのもありだろう。そういうこともあるよね。
ただそれを自覚してない人は幼稚だと思う。