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夫の一族（の中の一部の人）は
家柄自慢で祖先の武勇伝が好き。

寄ると触ると「由緒ある我がなんたら藩の某は」「さすがわが祖先」と調べ上げた祖先の逸話を話している。

内輪同士で自慢しあって何が面白いのかと思うけれどまあ、よりスゲエ話を調べ上げると鼻が高いらしい( ;∀;)

私の子も生まれ落ちた瞬間、いや、生まれるはるか前から
こういう長所は誰誰似だの、さすが誰それのひ孫
だの言われ続けてきた。

理系に強いところや
慎重で冷静なところ
手先が器用なところ
良い個性は必ず夫家の祖先の血筋だなんだよね。
体が弱いところや、気が弱いところなどネガティブ要素は私側の血筋らしいけど( *´艸｀)


進学、就職の際も無理くりこじつけては「その選択はなんたらの末裔にふさわしい」


本人も私もすごく嫌がって
「どうしてなんでもかんでも血は争えない、ってことにしなきゃいけないの。いちいちうざい」と
言うけれど身についた習性は直らない。

うざさが限界に達したときは
私は昔の痛快な出来事を思い出しては留飲を下げる。

その昔、つわりで苦しんで吐き続ける私の傍らで
この馬鹿父子は能天気に赤子の名前の相談。

「男ならなんとかの戦で手柄を立てただれそれにちなんでなんたら」

「女なら聡明で内助の功を発揮したかんたら」

胃液まで吐き終わって怒りがピークに達した私は一言。

産むのはあたしなんだよ！！！
勝手に決めないで！！！！

鳩が豆鉄砲を食らったような二人の間抜け面が忘れられない。

その後、バカ夫は私に一言の相談もなく
「富士子」で届けを出そうとした。

事前に阻止できてよかった。
富士子さんいらしたらごめんなさい。

ただ、勝手に決められるのが嫌だったから。

こちらの皆様はお子さんが新しい家庭を作りつつある世代が多いと思いますので
ちょっとご配慮をいただきたく毒吐きさせていただきました。