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　60歳を過ぎるとなかなか仕事がありません。生活保護並みの質素な生活をしていますからわざわざ仕事をしなくても年金で何とか暮らせるのですが、たいした趣味の無い人間にとっては何もしないというのは退屈です。シルバー人材センターに登録してようやく仕事をしましたが、そこは3年交代。今年の4月から今の仕事につきました。
　シルバー人材センターで仕事を得るまでは職安やアルバイトニュースで仕事を探しましたがどこも年齢ではねられるのか面接までいけません。面接にたどり着いても落とされるだけ。こんなことが何回も続くとさすがにめげます。就活で若い人が面接に何度も落ちて自信を無くしたという話を聞きますがまさにその通り。人格まで否定されるようでめげます。
　60歳を過ぎると仕事も限られます。清掃、警備、介護、そんなところでしょうか。
　さて某市役所で半年勤務しいろいろなことが見えてきました。守秘義務がありますから詳しいことは書けませんが差しさわりの無い程度でご紹介。
　勤務時間は午後5時から翌朝の9時まで。戸籍事務は24時間365日受け付けなければならないということで宿直員がいます。守衛さんは決まった時間に見回りに行きますがその間は誰もいなくなると電話が来ても出られません。早い話、電話番です。
　いろいろな電話が来ます。ケガをしたが夜間開いている病院はないか。(市の広報紙に夜間受付病院が載っています。まず調べて下さい、と言えないところがつらい)。カラスが庭で死んでいるが取りに来て欲しい。(ちり取りか火消しばさみでご自分でどうぞ、とは言えないところがつらい)。ゴミを出したが取りに来ていない。(だいたいごみ収集より遅い時間に出している人が多い。ちゃんと時間を守るように、とは言えないところがつらい)。市役所から留守電が入っている。(閉庁しています。明日の時間内でどうぞ)。などなど。下手に正論を言うと食って掛かる人がいるので対応は大変。
　驚いたことがまだあります。残業している職員の多いこと。市役所の半分が非正規、パート労働者ということ。これは指定管理者制度のためのようです。
　まず残業職員の多いこと。それも夜遅く深夜まで。しかも本当に仕事で残っているのか疑わしい人までいるということ。
　以下、読んでくださる方が多ければ次回で。