tinc さんの日記
2019
9月
17
(火)
00:02
本文
先日久し振りに再会した高校の同級生と会って食事をした。先週の約束だったのが台風の影響等で昨日に延期になったのだった。彼女がひとしきり先日と同じ(に私には聞こえる)魂や超自然エネルギーの話をした後、どうしてか忘れたが「女性心理は存在するか」という話題になった。心理学は今日までに知られる意味での科学ではないし、科学であることを必要としていないかもしれず、心というものの存在を仮定するとしてもその斉一性はとてもあやしい、したがって女性心理の存在の有無を問うのはきわめて困難である、というところは彼女と私の間で一致した。これは奇妙な話で、なぜなら何かの存在をめぐる話というのは一点の一致も見ずに物別れに終わることが通常だからである。
彼女は賢明な人である。また優しい人でもある。だから私は彼女が私の能力に合わせて話をしてくれているのだと思った。仮に彼女の考えていることが別にあったとしても、彼女が私を教化するという形にするのではなくあくまで対等な人間同士の会話にしてくれたのではないか。つまりこれは社交であって議論ではなかった。問題は彼女がそれをする動機である。彼女ほどの人は多くの場合つまらぬ社交など要さないと思うのだが、利得も楽しみも無いのに私と社交を結んでくれるというのは、優しさが余っていてやり場がないのだろうか。
結局彼女の思惑など分からないまま別れ、また来週に食事の約束をした。その後も現在に至るまで比較的長い文章でのメールのやり取りが続いている。とりとめもない話の中にも知性は表れるもので、私が彼女と真に対等に話をすることができるようになるには、彼女の言葉を借りれば転生するのを待たなければならないようだ。
彼女は賢明な人である。また優しい人でもある。だから私は彼女が私の能力に合わせて話をしてくれているのだと思った。仮に彼女の考えていることが別にあったとしても、彼女が私を教化するという形にするのではなくあくまで対等な人間同士の会話にしてくれたのではないか。つまりこれは社交であって議論ではなかった。問題は彼女がそれをする動機である。彼女ほどの人は多くの場合つまらぬ社交など要さないと思うのだが、利得も楽しみも無いのに私と社交を結んでくれるというのは、優しさが余っていてやり場がないのだろうか。
結局彼女の思惑など分からないまま別れ、また来週に食事の約束をした。その後も現在に至るまで比較的長い文章でのメールのやり取りが続いている。とりとめもない話の中にも知性は表れるもので、私が彼女と真に対等に話をすることができるようになるには、彼女の言葉を借りれば転生するのを待たなければならないようだ。
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