ユンタク さんの日記
2019
9月
5
(木)
08:11
本文
R子さんは、電話が繋がらず連絡が取れない自分を危惧して、居ても立っても居られず、住所を頼りに訪れてくれた。
当時はもちろん、今のようにGPSやグー○ルマップなどないので、地図を見ながら探したと言う。
当然の事ながら、部屋には入れられなかった。
一先ず、玄関先で待ってもらい、彼女の元へ。
奥さんが来ている事を話し、
「ちゃんと別れてくる。だから信じて待っていて」
…信じるも何も、こんな状況を作り出した男の言葉に説得力は微塵もない。
R子さんに
「今は中に入れられない。取り敢えず送るから、話を聞いて欲しい」
「・・・・」
無言で頷き従うまま車へ乗り込んだ。
R子さんを送る道中、事の経緯を話した。
彼女が居た事、不倫と言う関係を深く考えていなかった事、彼女と別れる事は出来ない事…話した詳細は覚えていないが、ゲス野郎が口から出す常套句を並び立てたのだろう。
マンション近くの人気のない空き地に車を停め、1時間か2時間か、延々と続くとさえ思うような時間が流れた。
泣き続けるR子さんに、謝罪しながらも何故か涙は出なかった。
彼女に謝る時には、あんなに涙が溢れたのに、何故か涙は出なかった。
もちろん心から謝罪し、傷つけた事の罪悪感は大きかったのだが…涙は出なかった。
今にして思えば、この差が自分を思い留まらせた要因なのだろうか。
自分に何の覚悟もなく、その場の快楽と好奇心に駆られて踏み入れた世界。
その時、R子さんが懇願した。
「分かった。分かったから、最後にもう一度だけ……抱いて?」
断るのが当たり前の事なのだが、その時の自分は、R子さんに対する罪悪感から逃れたい一心で彼女を抱いた。
それが償いのつもりでR子さんを抱いた。
自宅で傷つけた彼女が待っているのに抱いた。
そして、別れを告げマンションをあとにした。
to be continued…
当時はもちろん、今のようにGPSやグー○ルマップなどないので、地図を見ながら探したと言う。
当然の事ながら、部屋には入れられなかった。
一先ず、玄関先で待ってもらい、彼女の元へ。
奥さんが来ている事を話し、
「ちゃんと別れてくる。だから信じて待っていて」
…信じるも何も、こんな状況を作り出した男の言葉に説得力は微塵もない。
R子さんに
「今は中に入れられない。取り敢えず送るから、話を聞いて欲しい」
「・・・・」
無言で頷き従うまま車へ乗り込んだ。
R子さんを送る道中、事の経緯を話した。
彼女が居た事、不倫と言う関係を深く考えていなかった事、彼女と別れる事は出来ない事…話した詳細は覚えていないが、ゲス野郎が口から出す常套句を並び立てたのだろう。
マンション近くの人気のない空き地に車を停め、1時間か2時間か、延々と続くとさえ思うような時間が流れた。
泣き続けるR子さんに、謝罪しながらも何故か涙は出なかった。
彼女に謝る時には、あんなに涙が溢れたのに、何故か涙は出なかった。
もちろん心から謝罪し、傷つけた事の罪悪感は大きかったのだが…涙は出なかった。
今にして思えば、この差が自分を思い留まらせた要因なのだろうか。
自分に何の覚悟もなく、その場の快楽と好奇心に駆られて踏み入れた世界。
その時、R子さんが懇願した。
「分かった。分かったから、最後にもう一度だけ……抱いて?」
断るのが当たり前の事なのだが、その時の自分は、R子さんに対する罪悪感から逃れたい一心で彼女を抱いた。
それが償いのつもりでR子さんを抱いた。
自宅で傷つけた彼女が待っているのに抱いた。
そして、別れを告げマンションをあとにした。
to be continued…
閲覧(1020)
カテゴリー | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
コメントを書く |
---|
コメントを書くにはログインが必要です。 |