ユンタク さんの日記
2019
8月
28
(水)
07:43
本文
彼女のマンションはその幼稚園から徒歩数分の距離。
同じ幼稚園、クラブに入っているママ友も数人がいるマンションである。
もちろん顔は知られているので、出くわした時の事を考えると怖いはずなのだが、気持ちが高揚している時に人間は恐怖よりも興奮が勝ってしまうみたいだ。自分だけかも知れないが。
いつもはジャージ姿しか見せた事がないので、先日の会話でスーツの話も出た事から、三つ揃えのスーツを着て行った。もちろん一張羅。
片手には花束を抱えて。
21時を過ぎた頃に玄関のインターフォンを押した。
直ぐにドアが開き、こんなに慌てて入った事はないと言うスピードで入室。
「誰にも会いませんでした?」
「ええ。誰にも会いませんでしたよ。」
ホッとした顔の彼女。
すると屈託のない笑顔を見せて中に招き入れてくれた。
その瞬間、完璧に恋に堕ちてしまった。
そのままリビングのソファーへ導かれ、
「何を飲みますか?」
聞かれて見上げた彼女の姿をマジマジと見ながら「やっぱり綺麗だな~」とため息が出るほどだった。
トレーナーと細身のジーンズのラフな格好ながら、着こなしている彼女のスタイルに感服した。
見とれながらも、飲めない自分は「珈琲で」。
彼女も飲めないらしく、二人で珈琲を飲むことにした。
こんな時に飲めたら格好良いのだろうが、それが情けなくて仕方なかった。
並んでソファーに座り、電話で話していた映画を見る事に。
当時流行っていた「フラッシュ・ダンス」。
彼女は踊りも好きで、二人でディスコの話でも盛り上がって、まだ自分が観たことがないと話すと
「ビデオが家にあるから見に来ますか?」
…それが行くきっかけになったのだった。
だから、今でも内容ではなく「フラッシュ・ダンス」を見ると彼女を思い出してしまう。
実際に今でも内容は知らない。
映画を見出したが、この間の電話の話になり彼女が
「男性に自分から誘いの話をした事がなかったの。だから凄く勇気を振り絞って言いました。笑」と。
何かその言葉と恥ずかしそうに笑う彼女を見て、堪らなくなってしまい
「ありがとうございます。じゃあ、今度は俺が勇気を出さなきゃいけませんね。」
肩を抱き寄せながら、ビデオの灯りに照らされた彼女の唇に唇を重ねていた。
to be continued…
同じ幼稚園、クラブに入っているママ友も数人がいるマンションである。
もちろん顔は知られているので、出くわした時の事を考えると怖いはずなのだが、気持ちが高揚している時に人間は恐怖よりも興奮が勝ってしまうみたいだ。自分だけかも知れないが。
いつもはジャージ姿しか見せた事がないので、先日の会話でスーツの話も出た事から、三つ揃えのスーツを着て行った。もちろん一張羅。
片手には花束を抱えて。
21時を過ぎた頃に玄関のインターフォンを押した。
直ぐにドアが開き、こんなに慌てて入った事はないと言うスピードで入室。
「誰にも会いませんでした?」
「ええ。誰にも会いませんでしたよ。」
ホッとした顔の彼女。
すると屈託のない笑顔を見せて中に招き入れてくれた。
その瞬間、完璧に恋に堕ちてしまった。
そのままリビングのソファーへ導かれ、
「何を飲みますか?」
聞かれて見上げた彼女の姿をマジマジと見ながら「やっぱり綺麗だな~」とため息が出るほどだった。
トレーナーと細身のジーンズのラフな格好ながら、着こなしている彼女のスタイルに感服した。
見とれながらも、飲めない自分は「珈琲で」。
彼女も飲めないらしく、二人で珈琲を飲むことにした。
こんな時に飲めたら格好良いのだろうが、それが情けなくて仕方なかった。
並んでソファーに座り、電話で話していた映画を見る事に。
当時流行っていた「フラッシュ・ダンス」。
彼女は踊りも好きで、二人でディスコの話でも盛り上がって、まだ自分が観たことがないと話すと
「ビデオが家にあるから見に来ますか?」
…それが行くきっかけになったのだった。
だから、今でも内容ではなく「フラッシュ・ダンス」を見ると彼女を思い出してしまう。
実際に今でも内容は知らない。
映画を見出したが、この間の電話の話になり彼女が
「男性に自分から誘いの話をした事がなかったの。だから凄く勇気を振り絞って言いました。笑」と。
何かその言葉と恥ずかしそうに笑う彼女を見て、堪らなくなってしまい
「ありがとうございます。じゃあ、今度は俺が勇気を出さなきゃいけませんね。」
肩を抱き寄せながら、ビデオの灯りに照らされた彼女の唇に唇を重ねていた。
to be continued…
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