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あまりの駄作・ダサさに悶絶して見物後しばらく呆然、こんな手抜き映画見たことない。何も書きたくないけど書かないとよけいソンする気がする。このムカムカを何とか吐き出したい。
いつもなのだが、見る前に映画評は全く読まない。じゃどうやってキメるのかというと、今回はむかーし見た「サスペリア」の監督の作品ということで、続きを見たかった。
アリダ・ヴァッリが出ているのか、とちょっぴり期待もあった。

で、まず導入部。これは良い。フランス綴じのラテン語の本をペーパーナイフでシャッと切り出す。あ、もうナイフなの。そしてヴァン・クリフやもしれん豪華高級宝飾品をちりばめたキーチェーン、ペンダント、指輪そして美女の睫毛アップ。とたんに駄作臭くなってきた。美女の表情が凡庸すぐる。もうこれはホラー映画ではない。しかし映画を途中でやめるって読書と違ってなかなかできない。

もしかして、まだこれから、とついつい最後まで見てしまった。
監督は悪趣味をつらつら連ねて観客にフラストレーションを与えてぎゃふんと言わせたいの？
赤と青とギラギラ原色って、赤と青のフィルターをかけたの？それだけ？趣味の悪い家具ったらデヴィ夫人のおうちみたい。カルーセル麻紀の応接間はよかったけど。
どこも取り柄なし。意図不可解。カネ返せどころか、イヤタダだったけど時給千円で2千円もらいたい。

口直しに映画紹介動画を見た。
１０の邪道映画
10 Old Movies Too Disturbing For Mainstream Audiences


イライラネタは話のなかにもふんだんにまきちらしてある。例えば「電話の声が聞き取れない」。これが原因で妹と絶交した。いつも「え？え？ゆっくりしゃべって」をくりかえすのでいやんなった。
「ドアが開かない？」これもイヤ。なんだ、引き戸じゃないか、とか。
建物のなかで迷子になる。これはたいへん困る。先日もオープンしたばかりのショッピングモールでうろついて懲りた。
痛い系のネタは「サスペリア」の二番煎じもいいとこだから全然なんともない。キモい系は、、たいしたことない。汚水の中に倒れこんでネズミに齧られるシーンは、俳優さんご苦労さんだった。でも猫を麻袋に突っ込んで捨てに来る悪い奴という設定なので同情できないので痛さに共感できない。ざまーミロ、な。
グロい系も目玉がどろーりなんて見飽きたわな。

特記する点は、みょうにエロかった。（これは誰かが書いていた）。薄物を着たヒロインが水中に潜ってスケスケとか前あきタイトスカートから太ももチラ見えとか。
金髪美女が金色の目のペルシャ猫をかかえて大学の大講堂で淫乱っぽい視線をヒロインの兄に投げるんだけどストーリとなーーんも関連性がない。これも「どうなるんだ？」
思わせぶりでイライラの原因に。