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こんばんは。

それでは、後編をお届けします。

「きも!」

この言葉を聴いた母親は、流石に
腹にすえたのか

「なにか息子の件でご迷惑でも?」
と言ったのです。

ここで普通の人なら
それ以上、なにも言えないと
思うのですが、このグループには
通じませんでした。

母親のことばを聴くなり

笑いながら
「何か? だって　うける～」
と、またまた嘲笑したのです。

さらに
「うちは娘だから、あんなのに
目をつけられたくない」

「それに、アタマがないから
レイプされても泣き寝入り
だもんねー」

とまでいう始末。

親子はたまりかねて
バスを降りようとしたとき、

運転手さんがマイクでこういった
のです。

「えー、奥さん、
ここで降りてください」・・・

の言葉に、
情けなさと悔しさを押し殺して
降りる用意をしたのです。

すると、運転手さんが慌てて
「いや、お母さんではなく
後ろの奥さん方、あなた方が乗って
いること自体、他のお客さんに迷惑
なので、ここで降りてください!」

この運転手さんの言葉に
呼応するように、
後部席の人たちから

「サッサと降りろ」とか

「食べこぼしは片づけて
いきなさいよ」

「ほら、さっさと行きなさい」

の声が上がったのでした。

グループはしぶしぶ降りながらも
「絶対、クレームいれてやる」

なんて、いきまいています。

それに対して運転手さんは

「クレームでも何でもどうぞ、
乗車賃もいりませんので
さっさと降りてください」

と言ったのです。

母親がお礼をいうと

「迷惑行為排除は私たちの
仕事ですから気にしないでください」

それを聴いた母親の目には
涙が・・・

そして、
どこに行っても冷たい視線ばかり
と思っていたけど、世の中
まだまだ捨てた物ではない、

と、つくずく思ったのです。


どうでしたか?

もし私がこのバスに乗り合わせたとしたら
間違いなく運転手さんより前に
そのグループに対して怒鳴っていたと
思います。

怒鳴ればすむものでないことは
十分わかるのですが、こんな連中に
穏やかに話しても通じないでしょう。

それに、
私の性分として、見て見ぬふりが
できないので・・・

それはともかく、

母親グループの子供たちも
幼いながら母親の態度や
言葉をきいているわけですよ。

それだけではなく、
こんな母親なら、きっと他でも
弱者に対する差別用語なども
使っているのではないかと
思います。

また、そんな言葉をあたりまえのように
聴かされて育った子供は
どんな大人になるのでしょうね。


最後までお付き合いくださいまして
有り難うございました。