風まかせ さんの日記
2019
7月
7
(日)
16:46
本文
知人のAと図書館で会った。
どうだい、元気そうじゃあないか、お茶でも飲もうか
いいね。
つゆは明ける気配もないが、雨上がりは清々しい。が、Aは憂鬱そうである。
どうした、元気ないね。
ああ、孫が不登校でね、この年になると、どう口をはさんでよいかもわからずにね。どうしたものだか。
うーん、そうだよな。解決策ではないが、いい話を読んだことがある。
何だい?
うん、あの岸田今日子さんも不登校だったそうだ。
父に怒られても、母に泣かれても、学校が嫌いだった。
夏休みがもうすぐ終わりそうな時期になると、母が彼女に「二学期はたのむからいってほしい、もし行って嫌だったらすぐに帰ってきていいから」と説得されて、彼女は仕方なく学校に向かった。
すると先生からいきなり「みなさん、夏休みの宿題を提出して」と言われて、みんなは絵日記などを出し始めるけれど、彼女は学校に行っていないわけだから何も知らない、困って自分の机の中をみると、そこに絵日記などが入っていた。しょうがないから何も書いていない絵日記を先生に渡す。そうすると先生が
「そうか、今日子ちゃんは絵日記なんか書けないくらい楽しかったんだ、よかったね」と話しながら、何も書いていない絵日記にマルをつけていった。
それを見て彼女は
「こんな先生のいる学校なら来てもいい」と、その日から通うようになった。
それから数十年後、同窓会に、あの先生がいらっしゃるというので、出席して先生に
「あのときのことを忘れません。何も書いていない絵日記の宿題全部にマルをつけてくださった」と言ったら、先生が
「あれはマルじゃないよ、零点のゼロだよ」
そうだな、岸田今日子さんみたいに、おっとりと育ってくれればいいんだんな。
それにはまず、自分自身がおとりしていろということな。
こんな話に感心している自分やキミのようにか?
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