彷徨 さんの日記
2021
9月
15
(水)
15:18
本文
誰にでも有るよね。心の棘
僕の場合、夏に疼き出すんです。
1972年春、晴れて中学生に
丸刈りにされ、100番まで成績が校舎に張り出される
過酷な競争社会とマウンティングに突入!!
張り詰めた気持ちで学業とクラブ活動に邁進していた
あの初夏の出来事までは・・・
ある日、担任にお願い事をされたのです。
XXくんと一緒に登校して来て欲しいって
XXくん!・・一度も登校していない同級生
説得済みかもだけど、いきなり生徒にその重責?!!
無茶振りも甚だしいぜ、ガッテーム
中学1年時のこの担任、42歳のおひとりさま女子
何故か、僕を過大評価して困らせてくれた。
おまけにクラスメートの住まいは日之出荘
中学生とも成れば人生の縮図にも無垢ではない
勝ち組と負け組を判別するほどには堕落している。
解りやす過ぎる負け方佇まいの日之出荘
ドアをノックしても反応が無いのが3日続く
さすがに面目が立たないので、4日目は粘った。
待つこと10分、遂にオープンセサミ!!
一人の少女が立っていた。
「お兄ちゃんは風邪ひいてるから休みます」
中一が兄だから妹は小学生・・には見えなかった。
妙な大人っぽさを醸し出していた。
玄関から仕切りなく部屋が見通せる安普請4畳半
カーテンを閉めた部屋は薄暗かった。
敷きっぱなしと思われる布団には幼児が4~5人
同級生らしき少年は確認できなかった。
「わかりました!」と言って逃げる僕でした。
学校に着くまで頭の中は異様な部屋の光景に
そして、あの部屋を取り仕切っているであろう少女に
西田佐知子に似た風情だった少女に支配された。
その頃の僕は優秀な兄と姉に嫉妬した味噌っかす
要らない家族の烙印を自らに押していた。
あの子らも無軌道な家族計画の被害者なんだ。
仄かなシンパシーを感じる僕でした。
とりわけあの少女に
彼女も不登校なのかな・・・
だろなぁ 妹、弟の面倒あるし・・
翌日からは邪悪なモチベーションに掻き立てられ
不毛なミッションは数日続けられた。
夏休みに突入して結局ミッションはインポッシブル
クラスメートの顔を見ることすらなかった。
最後の数日は少女もドアを開けてくれなかった。
か細い声で「ごめんね」と・・・
兄や弟、妹の面倒を見る薄幸の美少女
「いつか王子様が・・」
そうだよ!僕だよ!この手につかまって!
アホな妄想で2学期以降のミッションに備えるニキビ面
少女にとって僕が招かれざる客であることは解ってる。
それでも会いたかった。
夏休みもクラブ活動で毎日登校してたらある日・・
日之出荘に取り壊し工事が始まっていた。
2学期が始まった。
担任からXXくんの転校の説明がされた。
一体クラスの何人がその事柄に感慨を持っただろう
僕だけじゃないのか!いや、僕も妹の心配なんだけど・・
下校時、平地になった日之出荘跡を見て
なんてちっちゃな!こんなとこに10部屋も
あの子たちは・・・
ペーソス(哀愁、哀感、物悲しい情緒)
そんな感情を心地好いとする僕が形成された夏
痩せた背の高い小学生の少女
蚊の鳴くような囁き
一生脳裏から離れない
何が王子様だ!
何の力にも成れなかった。
担任にはお礼を言わなくちゃ
妖しくて素晴らしいトラウマをありがとう!
Electric Light Orchestra -- One Summer Dream
"さあ行こう、名残惜しいけど
君の愛に僕は泣き濡れる"
深く湛えられた河は 海へと流れ出てゆく
この雄大さに比べ 僕らはなんと小さいことか
ある夏の夢 夏の日の夢よ
碧き山は高く、谷は深く
僕はどちらの道を歩んだらいいのだろう
ある夏の夢 夏の日の夢よ
暖かい夏の風は とこしえに吹き
心暖かき人の胸を 優しく愛撫する
ある夏の夢 夏の日の夢よ
空を飛ぶ鳥は 風に漂って行く
だがその目にはなぜか 涙が光る
ある夏の夢 夏の日の夢よ
ある夏の夢 夏の日の夢よ
深き流れは 海へと流れ・・・・
暖かき夏の風は とこしえに吹き・・・
ある夏の夢・・・
あぁ、還暦越えしてもう2年
それにしても8月6日が誕生日なんて俺にピッタリ
おまけに親が76年前、長崎でニアミス
全く無力で平和なダミアンでした。
世間は今年もダークサイド1色
この総裁選は新たな日本の始まりか
それとも衰退を加速させるか
僕の場合、夏に疼き出すんです。
1972年春、晴れて中学生に
丸刈りにされ、100番まで成績が校舎に張り出される
過酷な競争社会とマウンティングに突入!!
張り詰めた気持ちで学業とクラブ活動に邁進していた
あの初夏の出来事までは・・・
ある日、担任にお願い事をされたのです。
XXくんと一緒に登校して来て欲しいって
XXくん!・・一度も登校していない同級生
説得済みかもだけど、いきなり生徒にその重責?!!
無茶振りも甚だしいぜ、ガッテーム
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中学1年時のこの担任、42歳のおひとりさま女子
何故か、僕を過大評価して困らせてくれた。
おまけにクラスメートの住まいは日之出荘
中学生とも成れば人生の縮図にも無垢ではない
勝ち組と負け組を判別するほどには堕落している。
解りやす過ぎる負け方佇まいの日之出荘
ドアをノックしても反応が無いのが3日続く
さすがに面目が立たないので、4日目は粘った。
待つこと10分、遂にオープンセサミ!!
一人の少女が立っていた。
「お兄ちゃんは風邪ひいてるから休みます」
中一が兄だから妹は小学生・・には見えなかった。
妙な大人っぽさを醸し出していた。
玄関から仕切りなく部屋が見通せる安普請4畳半
カーテンを閉めた部屋は薄暗かった。
敷きっぱなしと思われる布団には幼児が4~5人
同級生らしき少年は確認できなかった。
「わかりました!」と言って逃げる僕でした。
学校に着くまで頭の中は異様な部屋の光景に
そして、あの部屋を取り仕切っているであろう少女に
西田佐知子に似た風情だった少女に支配された。
その頃の僕は優秀な兄と姉に嫉妬した味噌っかす
要らない家族の烙印を自らに押していた。
あの子らも無軌道な家族計画の被害者なんだ。
仄かなシンパシーを感じる僕でした。
とりわけあの少女に
彼女も不登校なのかな・・・
だろなぁ 妹、弟の面倒あるし・・
翌日からは邪悪なモチベーションに掻き立てられ
不毛なミッションは数日続けられた。
夏休みに突入して結局ミッションはインポッシブル
クラスメートの顔を見ることすらなかった。
最後の数日は少女もドアを開けてくれなかった。
か細い声で「ごめんね」と・・・
兄や弟、妹の面倒を見る薄幸の美少女
「いつか王子様が・・」
そうだよ!僕だよ!この手につかまって!
アホな妄想で2学期以降のミッションに備えるニキビ面
少女にとって僕が招かれざる客であることは解ってる。
それでも会いたかった。
夏休みもクラブ活動で毎日登校してたらある日・・
日之出荘に取り壊し工事が始まっていた。
2学期が始まった。
担任からXXくんの転校の説明がされた。
一体クラスの何人がその事柄に感慨を持っただろう
僕だけじゃないのか!いや、僕も妹の心配なんだけど・・
下校時、平地になった日之出荘跡を見て
なんてちっちゃな!こんなとこに10部屋も
あの子たちは・・・
ペーソス(哀愁、哀感、物悲しい情緒)
そんな感情を心地好いとする僕が形成された夏
痩せた背の高い小学生の少女
蚊の鳴くような囁き
一生脳裏から離れない
何が王子様だ!
何の力にも成れなかった。
担任にはお礼を言わなくちゃ
妖しくて素晴らしいトラウマをありがとう!
Electric Light Orchestra -- One Summer Dream
"さあ行こう、名残惜しいけど
君の愛に僕は泣き濡れる"
深く湛えられた河は 海へと流れ出てゆく
この雄大さに比べ 僕らはなんと小さいことか
ある夏の夢 夏の日の夢よ
碧き山は高く、谷は深く
僕はどちらの道を歩んだらいいのだろう
ある夏の夢 夏の日の夢よ
暖かい夏の風は とこしえに吹き
心暖かき人の胸を 優しく愛撫する
ある夏の夢 夏の日の夢よ
空を飛ぶ鳥は 風に漂って行く
だがその目にはなぜか 涙が光る
ある夏の夢 夏の日の夢よ
ある夏の夢 夏の日の夢よ
深き流れは 海へと流れ・・・・
暖かき夏の風は とこしえに吹き・・・
ある夏の夢・・・
あぁ、還暦越えしてもう2年
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それにしても8月6日が誕生日なんて俺にピッタリ
おまけに親が76年前、長崎でニアミス
全く無力で平和なダミアンでした。
世間は今年もダークサイド1色
この総裁選は新たな日本の始まりか
それとも衰退を加速させるか
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