▼端午の節句に菖蒲湯を!
5月5日は端午の節句。 今は「こどもの日」として男の子の成長を祈る日として親しまれていますが、もともとは厄除け行事が行われる日でした。 |
この日は、邪気を避け魔物を祓う薬草とされていた「菖蒲」を入れたお風呂に入ります。
なぜ菖蒲湯に入るのかというと、ショウブが「尚武」(武道・武勇などを重んじること)につながる、また葉の形が剣に似ていることから、子供が丈夫に育つことを願ったのが始まりという説があります。
▼菖蒲と花菖蒲の違い
普段、街中で菖蒲を見かけることは少ないですが、5月5日が近付くと、花屋さんやスーパーなどの店頭に菖蒲が並びます。
菖蒲湯に使う菖蒲はサトイモ科の植物で、アヤメ科の「花菖蒲」とは別物になります。
こちらが菖蒲湯に使う菖蒲。 |
こちらは花菖蒲 |
▼菖蒲湯の効能
菖蒲湯はとても良い香りがする事でも人気があります。
その他、以下の効用が挙げられます。
・血行促進 ・腰痛 ・神経痛 ・冷え性 ・筋肉痛 ・リュウマチ ・肩こり ・リラックス |
菖蒲を買うと、よもぎが一束付いている事がよくあり、こちらにも保湿効果・血行促進・肩こり改善の効用があります。
※妊婦さんがおられる家庭では、よもぎ風呂は陣痛効果があるので避けましょう!
▼菖蒲湯の入り方
1) 葉からは香り成分が、茎からは薬効成分が出るので、葉だけではなく茎の付いた菖蒲を用意しましょう。 2) 10本程度を束にしておきます。切って使用する場合は、袋などに入れておき、排水時に詰まらない様にしましょう。 |
3) 風呂釜式の場合は水の内から菖蒲を入れ、少し高めの温度に沸かします。給湯式の場合は浴槽が空の内から菖蒲を入れ、温度が高めの湯(42℃~43℃)を溜めていきます。
※湯の温度を上げるのは、香りを出す為です。好みの温度に冷ましてから入りましょう。
4)湯船に浮かべた菖蒲の葉を一本取り、鉢巻きの様に頭に巻きます。こうすると頭が良くなるという、昔からのおまじないです。
5月5日といえばゴールデンウィークまっただ中。 あちこちへ出かけて疲れた体を、ご自宅の菖蒲湯でゆっくり癒されてはいかがでしょうか? |
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