風まかせさんの日記 - ハピブロ(日記・blog)
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2019-12-31T01:45:04+09:00
私なら太宰を死なせなかったわ
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2019-12-31T01:45:04+09:00
1970-01-01T09:00:00+09:00
風まかせ
読書仲間のAさん、この人は、ぼくと同じで、もっぱら古書店本好事家といっていい。「面白い本をみつけましたよ」井伏鱒二に「おんなごころ」という小品がある。表題から想像されるところとはいささか趣が違い、井伏の舎弟ともいうべき太宰治をよく知られた最期へと引きずっていく、深情けの航跡をたどったものである。凄惨な道行きを淡淡と描く筆致が、「黒い雨」の作者の面目をよく顕している。文庫本で20頁ほどの短いものだが、その暗さは執拗で容赦がない。ところが、結び三頁を残すあたりでやおら作品に薄日がさしてくる。これまた井伏の真骨頂であろう。なんでも、深情けの泥沼に足を掬われる以前、太宰がある女性と井伏邸で同席し、い...
鍋物がおいしい
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2019-12-02T20:13:30+09:00
1970-01-01T09:00:00+09:00
風まかせ
鍋物がおいしい季節である。たとえば、ぼくがイメージする鶏鍋は、ぶつ切りの鶏肉とお豆腐、葱などで仕立て、出汁(だし)は鶏まかせで鰹節や昆布は使わない。だが個人的には、鶏鍋の鶏は出汁に旨味が出てしまうような気がしていまひとつ、味がないように思えてならない。これなら、叩いて、団子にした鶏のほうがおいしいような気がする。そんなことを考えていたら、古書店で興味深い文庫本に出会った。和田はつ子の時代小説『ゆず女房』(ハルキ文庫)。これは日本橋の一膳めし屋・塩梅(あんばい)屋主人の捕物帳で、このなかに江戸の料理の話がふんだんにでてくる。客のひとりは、ぼくと同じ上記のような理由で、鶏鍋に不満である。その客は、...