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　三匹の猿、日光東照宮に飾られて居ました。最近嫌な事が多いので「見ざる、言わざる、聞かざる」を心掛けて居ます。
『見ざる』は見なくてお良い物を見てしまい、気まずくなった。其れが遺産相続の書類。元々貰えないと判って居ても、つい見てしまい、盲判を押して送り返す。遺産相続は争族だそうです。兄妹は他人の始まりとか、意味がやっと解りました。
『言わざる』は言わなくても良い話を兄が話し始めた時でした。其れ迄は、其れが私の実力だと思って居たのが、実際は成績が操作されていた実態。母が亡くなった時聞いた話です。多分母は兄に口止めをして居たのでは、私が傷付くと考えて居たのでは。
『聞かざる』は、子供の頃貧しかったので、其れこそ明日のコメよりも今晩のコメの話です。隣の遊び友達の御母さんに私の母が千円貸して欲しいと頼んで居た事でした。御隣の御主人は大手出版社の宣伝部長、子供は１人、我が家は小さな問屋の営業マンで四人兄妹。自転車操業何て生易しい物では無かった。
私も、見てしまった物は仕方ないにしろ、なるべく目をつぶる、余計な事は言わない、「口は災いの素」です。寡黙は金、雄弁は銀、亡き母から言われました。「御前は京都に行ってから良く喋る様に成ったね」
聞かざるは、最近良い話は無い。聞こえて来るのは悪い話ばっかり、気が滅入る、健康に良く無い。