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昔は思い上がっていて
中高年に特有の心身のトラブルなんて自分にはあり得ないと思っていた

友達が五十肩で腕が上がらなくなったり
老眼鏡をかけて眉間に皺寄せてメニューを見たり
そんな様子を「大変ねえ」とどこか上から目線で見ていた。

ところがある日。うがいをするときに首に痛みを覚え、コートに腕を通すとき「いててて」となり

「来たか。これが噂の五十肩か」

それも思い切り重症で鬱になりそうな痛みだった。
実際に駆け込んだ鍼灸院の先生の奥様が五十肩で鬱になりかけたそうだ。

次に。ヘアサロンで読もうとした週刊誌の文字がぼやけ「これが噂の老眼か」

仕方なく過激なレディースコミックの「何をしているかとってもわかりやすいシーン」を眺めていた。

視力は相変わらす1.５なので少し離れたものはやたらよく見える。
遠くのポスターや看板の文字など読んであげては驚かれる。

なのに、読書はおろか、ちょっとした書類の記入も老眼鏡なしでは厳しい

五十肩、老眼鏡と来れば次は…

そう、物忘れ！

お決まりのおばさん同士の会話「ほら、なんだっけ、アレよ、アレ」
人の名前、モノの名前を忘れることが増えたなあ。
ちょっと前はそんな光景を鼻で笑ってたのにいろんなことがスルスル脳から抜けていく。

ちなみに今日、思い出せなかったのが
渡辺淳一の「愛の流刑地」

寺島しのぶさん、いい体してるなあ、なんて
オヤジのように観てたのに。

これからは筋トレしながら脳トレしなきゃ。
二つのことを同時にやるってボケ防止にすごくいいらしいから。