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風まかせ さんの日記
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風まかせ さんの日記

 
2018
11月 9
(金)
07:18
幸田露伴の句会
本文
季節は春の話ですが、興味深い句会の話なので、ご紹介します。


「おまえは山吹を、いままですでに知っていると
思っているだろうが、それは多分本然(もともとの姿)の山吹のすがたじゃないよ。

知っていると思って胸にもっていることなんぞ、
実はごみくたみたいなことなのさ。
きたないものはみんな吐きだして掃除してみないか」

父、幸田露伴をはじめ身内のものだけの
句会が開かれる。

俳句の題(兼題)はあらかじめ
「山吹」と決められた。

句会まであと数日、
露伴は娘の文(あや)に句ができたかと問う。


幸田文の『こんなこと』に「おもいで二ツ」
という短編がある。


父の露伴から毎日「句はできたか」と
督促され、文は山吹の花を見たら
いい句が浮かぶかもしれないと探しに出るが、
花はすでに終わっていた。

山吹は四、五月ころに黄色い花を咲かせる
バラ科の落葉低木で、英名を「学名:Kerria japonica」という。
 
「山吹」といえば、余談になるが、芭蕉の「古池や蛙飛び込む水の音」は、
はじめ「山吹や蛙飛び込む水の音」だったと、
『芭蕉事典』(春秋社)にあった。

春の静寂の日、芭蕉庵のそばの古池に
蛙が飛び込む。一瞬あたりの静寂は
破られるが、すぐにまたひっそりとした
静けさにかえる。

その風情に「蛙飛び込む水の音」はできたが、
最初の五文字がきまらない。

そばにいた弟子の其角(きかく)が
「山吹や」はどうかと提案する。

「山吹や」にしようか、「古池や」にしようか、
ふたりは論じたのち、芭蕉はこう言う。

「『山吹や』という五文字は風流にして
華やかなれど、『古池や』のほうは質素にて実也」。
「実」は本質、まこと、あるがままという意だろう。

「山吹」の風流を捨てて「古池」の「実」を重んじ、
芭蕉は閑寂幽玄の句風を打ちたてた。

 

さて、幸田家の句会の当日。
その前に「句会」にふれよう。幸田家の句会のように、前もって決められた題を「兼題」といい、出席者は当日までに句を考えておく。

句会の席上で出される「席題」(その季節に関係した季題)と「雑詠」(季節を限定しない題)、「嘱目」(句会の行われている場所を中心として、見聞できるもので句をつくる)などがある。

幸田家の句会で選句(出席者が選んだ句。
(自分の句を選んではいけない)が読み上げられる。

風そより山吹ほろり水しょろり

この句は文が露伴を真似た
「ロハニズム」(露伴風)の一句だった。

そうとも知らぬ露伴はこの句が大いに気に入った。

「が、いったい、こう乙に気取ったのは誰だい」。
その一言を待っていたのは文。

「なあんだ、おまえかい! こいつめ!」。
文は大いに愉快だった。

文は、露伴の没後、友人にこの話をした。
みんな面白がって笑ったが、

文は「笑っているうちに雫がほろっとこぼれた」
閲覧(381)
カテゴリー
投稿者 スレッド
風まかせ
投稿日時: 2018/11/9 18:58  更新日時: 2018/11/9 18:58
プラチナ
登録日: 2018/7/11
居住地: 東京都
: 男性
投稿数: 458
 RE: 幸田露伴の句会
こんばんは ミカママさん
コメントをありがとうございます。

露伴の句会を、文さんのエッセイ(きれいな日本語に出会えます)で知ったとき、小説家の俳句に興味をもちました。

さまざまな小説家が俳句をたのしんでいますが、芥川龍之介と泉鏡花の俳句に魅せられました。

たとえば
芥川龍之介の
木がらしや目刺にのこる海のいろ

泉鏡花の
爪紅の雪を染めたる若菜かな

などが好きです。
ミカママ
投稿日時: 2018/11/9 10:52  更新日時: 2018/11/9 11:02
登録日: 2014/4/25
居住地: 東京都
: 女性
投稿数: 12161
 RE: 幸田露伴の句会
お詫びに一句

 山吹の花ほころびて母の笑み

お粗末でした。
ミカママ
投稿日時: 2018/11/9 10:52  更新日時: 2018/11/9 10:54
登録日: 2014/4/25
居住地: 東京都
: 女性
投稿数: 12161
 RE: 幸田露伴の句会
風さん、ごめんなさい。

三重投稿してしまいました泣

ブログの挿画とても美しいです。
毎回楽しみにしています。
ミカママ
投稿日時: 2018/11/9 10:52  更新日時: 2018/11/9 10:52
登録日: 2014/4/25
居住地: 東京都
: 女性
投稿数: 12161
 RE: 幸田露伴の句会
風さん、こんにちは。

幸田露伴は、小説家であるばかりではなく、芭蕉について、膨大な論評も書かれていたのですね。
俳人としても評価が高かったのですね。

秋深しふき井に動く星の数

やはり素晴らしい句です。
第二回句会の兼題と同じですが、見事さに唸ってしまいます。

幸田文との親子の会話、微笑ましい限りです。


山吹は私の大好きな花の一つです。
黄色とも橙とも違う、山吹色・・・
実家の庭に毎年咲いています。

山吹で忘れてならないのが、太田道灌の和歌。

七重八重花は咲けども山吹の
実の(蓑)ひとつだに無きぞ悲しき

逸話は有名なので、省略します。

今日は仕事がお休みなので、のんびりしています。
もう三句位、詠んでみましょうかね。
投稿した句より、良いのが出来るかも知れません。

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