40代・50代・60代・70代の友達作り・趣味探し・交流サイト

文字の大きさを変える
投稿者
風まかせ さんの日記
アクセス数: 11727 



カテゴリー
月表示
交流しよう
PR2
TOP  >  ハピブロ(日記・blog)  >  風まかせ  >  俳句  >  幸田露伴の句会

風まかせ さんの日記

 
2018
11月 9
(金)
07:18
幸田露伴の句会
本文
季節は春の話ですが、興味深い句会の話なので、ご紹介します。


「おまえは山吹を、いままですでに知っていると
思っているだろうが、それは多分本然(もともとの姿)の山吹のすがたじゃないよ。

知っていると思って胸にもっていることなんぞ、
実はごみくたみたいなことなのさ。
きたないものはみんな吐きだして掃除してみないか」

父、幸田露伴をはじめ身内のものだけの
句会が開かれる。

俳句の題(兼題)はあらかじめ
「山吹」と決められた。

句会まであと数日、
露伴は娘の文(あや)に句ができたかと問う。


幸田文の『こんなこと』に「おもいで二ツ」
という短編がある。


父の露伴から毎日「句はできたか」と
督促され、文は山吹の花を見たら
いい句が浮かぶかもしれないと探しに出るが、
花はすでに終わっていた。

山吹は四、五月ころに黄色い花を咲かせる
バラ科の落葉低木で、英名を「学名:Kerria japonica」という。
 
「山吹」といえば、余談になるが、芭蕉の「古池や蛙飛び込む水の音」は、
はじめ「山吹や蛙飛び込む水の音」だったと、
『芭蕉事典』(春秋社)にあった。

春の静寂の日、芭蕉庵のそばの古池に
蛙が飛び込む。一瞬あたりの静寂は
破られるが、すぐにまたひっそりとした
静けさにかえる。

その風情に「蛙飛び込む水の音」はできたが、
最初の五文字がきまらない。

そばにいた弟子の其角(きかく)が
「山吹や」はどうかと提案する。

「山吹や」にしようか、「古池や」にしようか、
ふたりは論じたのち、芭蕉はこう言う。

「『山吹や』という五文字は風流にして
華やかなれど、『古池や』のほうは質素にて実也」。
「実」は本質、まこと、あるがままという意だろう。

「山吹」の風流を捨てて「古池」の「実」を重んじ、
芭蕉は閑寂幽玄の句風を打ちたてた。

 

さて、幸田家の句会の当日。
その前に「句会」にふれよう。幸田家の句会のように、前もって決められた題を「兼題」といい、出席者は当日までに句を考えておく。

句会の席上で出される「席題」(その季節に関係した季題)と「雑詠」(季節を限定しない題)、「嘱目」(句会の行われている場所を中心として、見聞できるもので句をつくる)などがある。

幸田家の句会で選句(出席者が選んだ句。
(自分の句を選んではいけない)が読み上げられる。

風そより山吹ほろり水しょろり

この句は文が露伴を真似た
「ロハニズム」(露伴風)の一句だった。

そうとも知らぬ露伴はこの句が大いに気に入った。

「が、いったい、こう乙に気取ったのは誰だい」。
その一言を待っていたのは文。

「なあんだ、おまえかい! こいつめ!」。
文は大いに愉快だった。

文は、露伴の没後、友人にこの話をした。
みんな面白がって笑ったが、

文は「笑っているうちに雫がほろっとこぼれた」
閲覧(72)
カテゴリー
投稿者 スレッド
風まかせ
投稿日時: 2018/11/9 18:58  更新日時: 2018/11/9 18:58
プラチナ
登録日: 2018/7/11
居住地: 東京都
: 男性
投稿数: 273
 RE: 幸田露伴の句会
こんばんは ミカママさん
コメントをありがとうございます。

露伴の句会を、文さんのエッセイ(きれいな日本語に出会えます)で知ったとき、小説家の俳句に興味をもちました。

さまざまな小説家が俳句をたのしんでいますが、芥川龍之介と泉鏡花の俳句に魅せられました。

たとえば
芥川龍之介の
木がらしや目刺にのこる海のいろ

泉鏡花の
爪紅の雪を染めたる若菜かな

などが好きです。
ミカママ
投稿日時: 2018/11/9 10:52  更新日時: 2018/11/9 11:02
登録日: 2014/4/25
居住地: 東京都
: 女性
投稿数: 11102
 RE: 幸田露伴の句会
お詫びに一句

 山吹の花ほころびて母の笑み

お粗末でした。
ミカママ
投稿日時: 2018/11/9 10:52  更新日時: 2018/11/9 10:54
登録日: 2014/4/25
居住地: 東京都
: 女性
投稿数: 11102
 RE: 幸田露伴の句会
風さん、ごめんなさい。

三重投稿してしまいました泣

ブログの挿画とても美しいです。
毎回楽しみにしています。
ミカママ
投稿日時: 2018/11/9 10:52  更新日時: 2018/11/9 10:52
登録日: 2014/4/25
居住地: 東京都
: 女性
投稿数: 11102
 RE: 幸田露伴の句会
風さん、こんにちは。

幸田露伴は、小説家であるばかりではなく、芭蕉について、膨大な論評も書かれていたのですね。
俳人としても評価が高かったのですね。

秋深しふき井に動く星の数

やはり素晴らしい句です。
第二回句会の兼題と同じですが、見事さに唸ってしまいます。

幸田文との親子の会話、微笑ましい限りです。


山吹は私の大好きな花の一つです。
黄色とも橙とも違う、山吹色・・・
実家の庭に毎年咲いています。

山吹で忘れてならないのが、太田道灌の和歌。

七重八重花は咲けども山吹の
実の(蓑)ひとつだに無きぞ悲しき

逸話は有名なので、省略します。

今日は仕事がお休みなので、のんびりしています。
もう三句位、詠んでみましょうかね。
投稿した句より、良いのが出来るかも知れません。

コメントを書く
コメントを書くにはログインが必要です。
おすすめ情報
あなたのページへログイン
ユーザー名:

パスワード:
SSL  | パスワード紛失  | 新規登録
新規登録メンバー
ムートン 男性 愛知県
赤ドラ11 男性 兵庫県
シンデレラメイク 女性 東京都
マリリン 女性 香川県
ぽんぽこ 男性 千葉県
もみじ 女性 北海道
トシZ 男性 鹿児島県
銀山333 男性 大阪府

komati
女性 京都府

イノ
男性 広島県



PRコーナー
ハピスロ世代について このサイトの使い方 | メンバー登録 | 困ったときは | 事務局からのお知らせ | ご利用規約 | プライバシーポリシー | 会社概要 | 広告掲載に関して | お問い合わせ | リンク集
メンバーコンテンツ メンバー検索 | なかよし広場(コミュニティ) | ハピスロ日記(ブログ)写真投稿コーナー出会いの広場交流掲示板異世代交流サロン体のお悩み掲示板
お楽しみ情報 イベントカレンダーあれこれ気になる調査隊オススメ穴場スポット素敵にアンチエイジング歌声フォークソング懐かしの歌声ホール
趣味の情報 街歩き | 山歩き | ウォーキング・ジョギング | レシピ | グルメスポット | DIY/日曜大工 | 手芸 | 陶芸 | ダンス | 歌・カラオケ | 楽器
運営: アトムブラザーズ音楽出版株式会社 © 2012
Notice [PHP]: Undefined index: image in file class/commentrenderer.php line 342
Notice [PHP]: Undefined index: image in file class/commentrenderer.php line 342
Notice [PHP]: Undefined index: image in file class/commentrenderer.php line 342