40代・50代・60代・70代の友達作り・趣味探し・交流サイト

私は基本的にずっと暇である。それは私がやりたくないことから逃げ続けていることに理由の大部分がある。困難の中に身を置くことで成長できるかもしれないと思って敢えてやりたくないことをやってみたこともあったが、自分は苦しみ他人へも迷惑をかけるだけの結果に終わったので、二度とするまいと決めている。面白いと感じることには取り組めるとはいえ、それは誰かの役に立つとか自身の生計を立てるとかいう結果に繋がったためしがない。小人閑居にして不善を為すという言葉を体現していると思う。

うまいことに小人には小人なりの生き方があるようで、卑小な存在でもそれ相応の楽しみがある、と認識してからはなんだか自由になった。世間に認められることができないのなら無理にそれを試みる必要は無い。若い時分にそれを捨てきれなかったのは、今よりも自分のことも他人のことも見えていなかったということによるところが大きい。自分が無能であることを認めてしまったら全てが終わるように思い込んでいたし、世間並みのことができた方が苦労は少ないので周囲の他人も私をその方向へ導こうとしてくれていた。これは善意から来るため、そこから逃れる術を磨くのには相当の時間を要した。今は年齢もあって誰も面倒を見てくれなくなり、善意の助言や指導に苦しむこともなくなった。

無為の人生を否定的に捉えることも無いわけではない。しかし他の生き方が思いつかないので致し方ない。